第71章 なんで急に私にきつく当たるの?

翌日。11組が自習をしていると、いきなり――

バンッ!

教室のドアが誰かに蹴り飛ばされ、乱暴に開いた。

一斉に視線が集まる。

そこに立っていたのは、いかにも金持ち然とした女だった。腕を組み、腰に手を当て、顎を上げている。

「田中未菜はどこ!」

女は教室をぐるりと見回し、ふいに視線を止めた。クラスでもひときわ目立つ、整った顔立ちの橘結衣に。

「――あんたが田中未菜ね!」

「……は?」

橘結衣が状況を飲み込む前に、女は怒りに任せて突進してきた。

「よくもやってくれたわね! このクズ女! うちの旦那に色目使って!」

「小娘のくせに、ろくなこと覚えないで! 叩き直してやる!」

...

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